過去帳とは?役割や書き方、通販で作成・購入するまでのポイントを解説

過去帳を作成、購入する際の基礎講座

過去帳の作り方や選び方、記入方法などを丁寧に解説しております。過去帳のことでご不明な点などございましたらお気軽にお問合せください。

【過去帳のご注文・文字入れ・代筆等も承っております。下のバナーよりご確認下さい】

過去帳
過去帳台・見台

購入の前にちょっと豆知識(過去帳の役割)

過去帳の役割

過去帳は、家々の全てのご先祖様を1冊の折本に記載されたものです。旧家の場合、100名を超える法名(戒名)が記された過去帳もあります。過去帳は、家の歴史が分かる大切な仏具の1つとなります。

また、過去帳は非常に耐久性があり、代をまたいで引き継いでいくことができます。家の歴史を後世に繋いでいくためにも、過去帳にしっかりと記載していくことが大切です。

過去帳の素材

過去帳の素材は、主に「洋紙」と「和紙」の2種類で作られています。洋紙は、現在において一般的な紙なので、洋紙で製作された過去帳は、比較的お値打ちにお求め頂くことが可能ですが、湿気や乾燥に弱く、紙も変色するなど、劣化が早いのが事実です。半面、和紙は、日本の伝統技法を用いて作られているため、破れにくく、湿気に強いため、非常に耐久性に優れています。お寺の過去帳のほとんどが和紙で作られているのは、このためです。

当店で提供している全ての過去帳は「和紙」で作られています。代をまたいで使用される過去帳だからこそ、長年安心してご利用いただけるように和紙製の過去帳をおすすめしています。

【参考】過去帳の素材と耐久性や金額についての詳細はこちら>>

過去帳は誰が書くの?

過去帳は基本的に誰が書くかといった決まりがあるわけではありません。法名(戒名)を管理しているお手次のお寺のご住職が書かれることもあれば、当店のように、職人が書くことも多くあります。ご家族の方で字を書くことが得意な方がいらっしゃるのであれば、その方が書かれても大丈夫です。

過去帳と宗派

過去帳は、宗派よって形やデザインが変わることはありません。また、法名(戒名)などの書き方も、宗派によって梵字が付いたりしますが、基本的な書き方に変わりはありません。ただし、浄土真宗の門徒様の場合、「霊」や「霊位」といった表現は使用しませんので、表紙には「○○家過去帳」と記載します。

【参考】過去帳と各宗派ごとの作り方・書き方について解説>>

過去帳の書き方(記入方法)

過去帳には一般的に、戒名、没年月日、俗名、享年を記載します。過去帳の表紙を記載する場合には、「○○家過去帳」や「○○家先祖代々之霊位」と記載してください。

そして、「続柄」も記載しておくと良いでしょう。
不思議なことに、代が変わり孫やひ孫さんは3代、4代前の方が誰だったのか分からなくなってきます。今は当たり前のことのように分かっていることが、代が変わると分からなくなってきますので、続柄はなるべく記載してください。
※作成者からみた続柄「○○の祖母」「○○の父」のように記載しておくと良いでしょう。

また、過去帳には1ページ当たり3~4行設けられています。ご先祖様が多い場合には、1行につき1霊を記載しますが、ご先祖様が少ない場合には、2,3行を使用して1霊を記載することも可能です。

当店では、作成前に「確認用のレイアウト」を作成し、お客様に確認をいただいてから作成に進んでいます。ご要望などございましたらお気軽にお申し出ください。

「手書き」と「機械書き」の違いについて

当店では「手書き文字」と「機械書き」にて文字入れに対応しております。

手書きと機械書き-仕上がり例
「手書き」での文字入れの良いところは、手書きの温もりを感じられることです。パソコンや機械では表現することができない、書家の筆遣いも感じることができます。
当店に在籍する職人が、墨汁を用いて1文字1文字丁寧に仕上げていきます。

「機械書き」の良いところは、専用の機械で作業を行うことで同じ書体、同じ文字間で統一感のある仕上がりとなります。パソコン等が普及している現在では、機械での文字入れも今後さらに需要が増えていくと思われます。

【参考】「手書き文字」と「機械書き」についてのさらに詳しい説明はこちらから

過去帳の購入・注文方法について

過去帳の種類を決める

まずは、過去帳の種類やデザインを決めてください。歴史のある金襴タイプをはじめ、紫檀や黒檀を表紙に使用した唐木タイプや、ウォールナットやエンジュなどの高級な木材を使用したモダンタイプなど、様々な過去帳のデザインがあります。

お仏壇の種類に合わせたり、お好みに合わせてお選びください。

【参考】過去帳の購入、ご注文はこちらからどうぞ>>

過去帳のサイズを決める

次に、過去帳のサイズをお選びください。

主にお仏壇の大きさに合わせてサイズをお選びいただくと間違いないかと思います。あくまで参考ですが、以下のイラストを確認下さい。

過去帳のサイズ選びの目安

過去帳のサイズは、高さで表現しますので、古い過去帳からの買い替えをご希望の方は、高さを測って同じサイズの過去帳をお選びください。

サイズの選び方についてご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。

宗派を選択する(梵字の有無)

次に、「宗派」を選択してください。念のため確認しておりますので、ご不明な場合は「その他」をご選択ください。宗派によって「梵字」お付けする場合がありますので、梵字の有無も併せてご選択ください。

梵字例

日付けの印字の有無を選択する

次に、「日付け有りの過去帳」と「日付けなしの過去帳」を選択してください。
「日付有りの過去帳」は、1日から31日までの日付が印刷されています。お亡くなりになられた方の日付のページに法名や戒名を記載します。

「日付けなしの過去帳」は古い順番にご先祖様を記載していきます。

本来、過去帳は日めくりで使用されてきましたので、若干ではありますが「日付け有りの過去帳」を求められる方が多いように思います。決まりはございませんので、お好みで選んでいただいても問題はありません。

【参考】さらに詳しく画像付きで解説。こちらのブログをご参照ください。

文字情報の送付方法を選択する

続いて、文字情報の送付方法をご選択ください。当店では、ホームページからはもちろん、LINEやメール、ファックス、お電話からでも文字情報をお伺いしております。お客様のやりやすい方法で文字情報をお送りください。

※専用のファックス用紙もご用意しておりますので、ご希望の方はお気軽にご連絡ください。

ご注文方法について

先ほど、文字情報の送付方法についてご説明いたしましたが、ご注文自体についても様々な方法をご用意しております。ご注文のみならず、ご不明な点やご要望等もお伺いしておりますので、お客様のお好みの方法でお気軽にご連絡いただければ幸いです。

詳しくは以下のページよりご確認ください。

過去帳を通販で購入する際のご注文方法についての説明

過去帳の取り扱い方法

文字書きが完了した過去帳は基本的に「過去帳台(見台)」の上にのせて、お仏壇の前に設置します。過去帳を入れる専用のお位牌などもございますので必要でしたら当店までお問合せください。
過去帳に対するお手入れや掃除は不要です。直射日光は避けてご利用いただければしっかりと耐久性は保たれます。

【参考】「過去帳台(見台)」の購入、ご注文はこちらからどうぞ>>